こんにちは、傳兵衛です。
今回は私が参加しているNPO活動の参加理由と、その活動内容を紹介します。
皆さんは現在お住みの地元に、お友達はいらっしゃいますか?
私は、学生時代の友達は何人か近所に居ますが、最近は会っておらず、音信不通の人がほとんどです。
そこで、定年後の友達作りのために、地元のNPO活動に参加することにしました。
目次
定年後の友人作りを考える
私の会社人現役時代は、転勤や単身赴任の連続でした。
50歳を超えた頃、定年後のことを考えると、今のうちから地元に友人を作っておくことが必要だ、と考える様になりました。
単なる茶飲友達ではなく、共同で何か作業ができる環境に身を置こう、と考えたました。
ある時、町内の「まちづくり展」に行くと、多くのNPO団体のブースがあり、活動を紹介していました。
特に男性中心のNPOは、自然保護や自然と触れ合う活動を中心にしているものが多く、とても興味を引きました。
数あるNPOの中から選んだ団体は
私が選んだNPOは「メダカを守る会」です。
昔は身近にいたメダカもすっかり姿を消し、いまでは絶滅危惧種になっています。
この絶滅危惧種のクロメダカを増やす活動を、約50名の会員と行なっています。
いま流行りの金魚の様な綺麗なメダカでなく、昔近所にいた地味なメダカが対象です。
全国各地に「〇〇メダカの会」があります。〇〇はご当地名が入ります。
ご存知、メダカは小さな体なので、遠くまで泳いで行けません。日本各地に固有種がいるそうで、DNAを調べると地域毎にかたまりがあるそうです。
そこでご当地名を付けたメダカが存在するのです。
メダカの為の活動紹介
最大の目的は、絶滅危惧種のクロメダカを増やすことです。
入会すると10匹のメダカをもらい、自宅で飼育して、数を増やすのがメインの活動です。
春先には水温も上がり、卵がふ化して、本当に小さな小メダカを見つけると、今年も頑張ろう、と思います。
町内には3つの池(どれも人工池)があり、そこにもメダカを放してあります。
天敵のザリガニの捕獲や、季節ごとの池の手入れが、もう一つの主な活動です。
「見守り隊」を結成し、環境パトロールも実施しています。
また、小中学校にも出前授業に出かけます。
本物のメダカで、オス・メスの判別をしたり、クロメダカが絶滅危惧種だと知ると、生徒たちは環境保護にも興味を持ってくれます。
小中学生の中には、当会に入会してくれる生徒もいます。
それ他の主な活動は
・総会(会計報告、活動方針、勉強会)
・河川水質調査(どんな生き物がいるか、中学生と調べる)
・まちづくり展参加(活動を町内外にアピール)
・町役場庁舎内に水槽設置(来庁者に絶滅危惧種だとアピール)
会員の為の活動紹介
他の地域のメダカの会の中には、学校の先生中心の会もあり、学術的でストイックで、一般人はなかなか入会出来ない会もあるそうです。
しかし、当会の活動は、メダカだけでなく、人間のための活動も数多くあります。
例えば、春のタケノコ掘りや田植えもやります。放流している池の手入れと一緒に行います。
タケノコ掘りは、竹林の所有者のご好意で、小学生会員とその兄弟に解放されます。
田植えの後は、秋の収穫、忘年会にはおにぎりにして会員で食します。
それ他の主な活動は
・山開きの会
・海鮮バーベキュー大会
・そば撒き・収穫・そば打ち
・忘年会
まとめ
現在は、会社への最後のご奉公で、また単身赴任で地元を離れています。
なかなか会の活動には参加できないのですが、誰も文句を言う人はいません。
中心メンバーは70歳を超えた先輩ばかりですが、自分の都合がいい時に、また参加したい活動に参加すればいい、という会なので、片足会社勤めのセミリタイヤ組でも居心地がいいです。
町内会の役員の経験もありますが、こんな風にはいきません。
新しいことをやろうとすると、すぐ「前例がない」とか、陰口ばかり言われ、嫌になりました。
正直なところ、私は決して社交的な人間ではありません。でも、自分からドアを叩いて、地域のコミュニティーに参加することも大切なことだ、と思います。
私は、定年後一緒に、何か共同でやる活動と、友達を作っておくことを提案します。
しかし、50歳を過ぎて、こんな素敵な先輩達の仲間に迎えてもらえたのは、とてもラッキーでした。
完全リタイヤしたら、メダカのための活動も、会員のための活動にも、積極的に参加していこうと思っています。