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【体験談】痛いってホント? 鼻中隔湾曲症の手術を受けました。

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こんにちは、傳兵衛です。

わたしはずっと鼻つまりで、子供の頃は慢性鼻炎と言われ、大人になってからは鼻が曲がっているから気道をふさいでいる。
薬では治らない、と言われました。

たまたま周囲に同じ悩みを持つ人が2人いて、2人とも 『手術をしたら生まれ変わったように空気がよく通るようになった』と異口同音に言うので、意を決して手術を受けることにしました。

鼻中隔湾曲症 手術 薬

 

 

はじめに

最近になってこの鼻が曲がっている(鼻の穴を左右に隔てている鼻中隔が湾曲している)ことから起因する鼻づまりを 鼻中隔湾曲症 と言うのだと知りました。

早速YouTubeなどで検索すると、数多くの手術の体験談が見つかりました。

どれも、痛い、鼻血が大量に出る、苦しい・・・などなど、手術を受けようとする決意を揺るがすものばかりです。

はたして本当のところはどうなのか? ウケ狙いで誇張されたものなのか?

あくまでわたしの場合ですが、体験談をお話します。

また、手術は2泊3日の入院をして行いましたが、手術の直後、退院後に必要なもの、あった方がいいもの、持ち物についてもご紹介します。

 

手術について

今回お世話になった病院は、都内にある某大学病院で、耳鼻咽喉・頭頸部外科で有名な O先生 にお願いしました。

近所の町医者に紹介状を書いてもらいましたが、初診が1月で手術は6月という超多忙な先生の執刀でした。

わたし自身、入院は、昨年の白内障の手術に続き2度目だったので、それほどドキドキしませんでした。

しかし、人生初の全身麻酔による手術でした。

繰り返しますが、あくまでもわたしの場合ですが、手術室に入って、出てくるまで、約2時間を要しました。

まず最初は、酸素マスクの準備です。

その次は点滴の準備です。麻酔医の先生は「点滴は退院の日まで続けます。」と言いながら注射針を手の甲に刺し「最初に痛み止めの薬を入れますよ。」と言ったのは覚えていますが、その後すぐに気を失ってしまいました。

次に気づいた時は、既に手術は終わっていました。当然ですが、手術中の感覚は全くなく、手術の様子をお伝えできません。

麻酔の影響か、少しもうろうとしましたが、痛みは感じません。

ただ、鼻には綿球が差し込まれていました。これからが 辛い完全口呼吸の生活 がしばらく続くことになります。

鼻中隔湾曲症 手術 綿球

 

 

入院生活

手術当日(入院1日目)

手術の後、正気に戻ってから約30分間は、手術室内でベッドに寝かされたままでした。

病室に戻ってからも、3時間は絶対安静で、『 起き上がってはいけない 』とクギをさされました。

麻酔の影響でフラフラするなか立ち上がると、転倒したり、どこかに体をぶつけることがあるそうです。

3時間安静ということは、3時間トイレに行けない、ということです。

どうしてもガマンできなければ、「尿瓶(しびん)でしてもらいます」と担当の若い女性看護師さんに言われ、必死でガマンしました。

酸素マスクがとれたのは、さらにその後1時間後でした。

 

さて持ち物です、入院時の必需品は、ティッシュペーパー です。

想像はつくと思いますが、とてもよく使います。1箱がなくなることはありませんが、ポケットティッシュ1個では足りません。

もし病室にティッシュペーパーが置いてなく、持参もしていなければ、手術前に病院内の売店で買っておくことをお勧めします。

ただ、1週間は鼻かみ禁止なので、素材は特に柔らかいものである必要はありません。

今回入院した病院には、おしぼり(タオル地と紙の両方)があったので、体を拭く時はおしぼりを使わせてもらいました。

 

リップクリーム も持参されることを強くお勧めします。

手術後1週間は、ほぼ口呼吸で過ごさなくてはいけません。

2~3日でくちびるがカサカサになります。わたしは保湿のためにリップクリームを持参して、本当に助けられました。


もう一つ、不快感を和らげてくれたのが、のどスプレー です。

くちびる同様に、口の中も乾燥します。のども同じです。のどスプレーを日に何度か使用しました。


YouTubeでは、あめ(のど飴)も持ち物の1つに挙げられていましたが、わたしの場合、あめをなめることが出来ませんでした。

というのも、鼻が完全にふさがれた状態で、唾を飲み込むのは相当難しく、唾が気管に入ってしまい、激しくむせてしまいました。

のど飴を持参しましたが、1~2個なめた(正確には吐き出した)だけで、持ち帰りました。

食事や飲み物を飲むときも十分注意してください。

 

手術翌日(入院2日目)

この日は、少し熱が出ました。わたしの平熱は36.3~5℃程度ですが、37℃まで上がりました。

顔も少しむくみが出ました。

ちょうど入院中、時期を同じくして、看護実習があり、実習生が献身的に面倒をみてくれました。

普段はほぼ使うことがない アイスまくら を持って来てくれて、とても気持ちが良かったです。

 

この日の昼には、綿球1袋(20球入)は使い切ったと思います。

ただ看護婦さん曰く、「出血が少ない方だ。」と言っていました。

先生が名医だったのか、鼻を上手にふさいでくれたのか、鼻血はそれほど気になりませんでした。

また人によっては、出血した血液を飲んでしまい、嘔吐する人もいるそうです。

血液は飲み込まないように、と注意されましたが、全く心配ありませんでした。

ただただ完全口呼吸が本当に辛かったです。

 

 

退院の日(入院3日目)

退院の日は、熱も平熱に戻り、顔のむくみも引いた気がします。

退院できるとウキウキしていたところ、薬局からお土産を沢山もらいました。

入院中は点滴で体内に入れていたお薬を、退院後は飲み薬に切り替えなければいけません。

オレンジ色のキャップの液体は生理食塩液で、これで鼻洗浄を行います。

鼻洗浄をすることによって、鼻の中の止血用の脱脂綿?(ソ―ブサン:アルギネート創傷被覆材)を溶かすそうです。

鼻中隔湾曲症 手術 薬

 

鼻洗浄には、この器具(ハナクリーンS:東京鼻科学研究所)を使います。

わたしは以前から鼻洗浄を続けていたので、この器具は持っています。

ちなみに病院の売店でも購入できますが、値段は忘れましたが、結構高かったです。


帰宅して、早速鼻洗浄を試みましたが、生理食塩液は全く入らず、全部入れた鼻の側から外に出てきてしまいました。

 

 

退院翌日

3回目の鼻洗浄で、少しだけ止血材(ソ―ブサン)が出てきました。

4回目の鼻洗浄で、止血材(ソーブサン)が更に顔を出したので、完全口呼吸から逃れたい一心で、ちょっと不安がありましたが、手で引っ張りだしました。

 

 

退院翌々日

朝の鼻洗浄で、止血材(ソーブサン)がポタリと出ました。

まだまだ風邪をひいた時の鼻詰まり状態ですが、それでも完全口呼吸状態に比べれば、少し楽になりました。

もっとも口呼吸に慣れたのかもしれません。

鼻血止めの綿球も、外出する時は心配なのでマスクのなかでしていましたが、室内では外していました。

 

 

術後初回外来の日

手術からちょうど1週間が経過した日が、術後の1回目の検診日です。

自分で止血材(ソーブサン)を結構出したと思いましたが、まだ相当量の止血材が残っていたようで、先生がズルズルと引っ張り出してくれました。

更に鼻中隔手術の際に挿入したシリコン材を引き出してくれました。

これで、やっとスッキリ鼻呼吸ができる喜びをかみしめることができました。

しかし、この後もしばらくは沢山のお薬を飲み続けなくてはいけませんでした。

 

 

おわりに

口呼吸を強いられていた間は、詰め物が取れたら風穴が開いた様に空気が流れ込む、と思っていましたが、よく考えれば肺で吸い込む以上に空気は入ってこないので、そんなことはありません。

でも、毎朝起きた時、詰まっていた鼻が、鼻詰まりを感じることなく、すがすがしい朝を迎えられる様になったことに感動しました。

手術前の不安や、手術後の不快感を考慮しても、絶対にこの手術は受けるべきだとお勧めします。やっと人様並の鼻呼吸に感謝しております。

しかし、お仕事がある人は、手術後1週間は休暇を取った方がいいでしょう。

 

最後に、鼻中隔湾曲症について、一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 のホームページは、こちらから

 

この情報がみなさんのお役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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