こんにちは、傳兵衛です。
今回ご紹介する中華ラジオは、ユーザーズマニュアルにRDS マルチレシーバー と記載がある XHDATA の D-808 です。
ラジオ本体のデザインは少し野暮ったい気もしますが、付属のロッドアンテナだけで短波帯だけでなく、エアーバンドやアマチュア無線も受信できる高性能で多機能なラジオです。
目次
はじめに
RDSとは・・・ウィキペディアによれば
Radio Data System(ラジオ・データ・システム、RDS)とは、従来のFMラジオ放送に少量のデジタル情報を埋め込むための通信プロトコル規格である。 RDSは、時間、放送局、番組情報を含め、複数種類の送信情報を規格化している。この規格は欧州放送連合(EBU)の事業として始まり、やがて国際電気標準会議(IEC)の国際標準規格となった。 ー 略 ー
日本では、RDSに類似したデジタルデータ放送規格Data Radio Channel(DARC)をほぼ同時期に開発[1]、実用化した経緯から、RDSには未対応である。
だそうです。
というわけで、日本では使えない機能ということです。
気を取り直して、早速ラジオのレポートにはいりましょう。
チェックポイント
まず、いつもわたしがこだわるチェック項目のレポートです。
日本語マニュアル
今回わたしが購入した D-808 には、おもて表紙、うら表紙を除き、10ページのホチキス留めの日本語ユーザーマニュアルが同梱されています。
コピーにコピーを重ねた見にくいものではなく、文字が小さいですが、ファーストコピーなので読めない文字はありません。
マニュアルの大きさは、約8.5cm × 約13.5cm 程です。
やはり日本語マニュアルが付属しているだけで、安心感があります。
本体寸法と付属アンテナ長
日本語ユーザーマニュアルによれば、外形寸法は、157(W) X 92(H) X 32(D)mm とあります。
重さは 265g(バッテリーを除く)と記載されています。バッテリーは後述します。
携帯重視の小型ラジオ程ではありませんが、スーツケースに入れて十分持ち運べるクラスだと思います。
事実、巾着の様な専用ケースが付属しています。
ただ専用ケースはタイトに作られていて、ラジオを出し入れする際に操作ボタンを押してしまうことがあります。
また、付属ロッドアンテナの長さは、伸ばして最大で約65cm、折りたたんで13cm の8段です。
外部アンテナ端子
このラジオには、外部アンテナ端子というか、イヤホーンと同じ、3.5mmの外部アンテナジャックが側面にあります。
そして、付属品として、全長約3mのワイヤーアンテナが同梱されています。ワイヤーには3.5mmプラグが接続されており、そのままアンテナジャックに挿入すれば外部アンテナになります。
外部アンテナを接続することにより、SW(短波帯)やエアーバンドでの感度の良化が期待できます。
電源(電池、内臓バッテリー、外部電源)
電源は、中華ラジオの定番、18650 リチウムイオン電池 です。
市販の乾電池は使用できません。最近このリチウムイオン電池 18650 は随分と手に入りやすくなった様です。
充電については、日本語ユーザーマニュアルに以下の記述があります。
このラジオ本体でリチウムバッテリーを充電します。Micro-USBケーブルから電源を供給します。(充電器は含まれておりません)
ラジオをオフにしてケーブルを接続すると、液晶パネルのバッテリー記号が充電中になり、充電を開始します。充電はバッテリーが満充電になるか、または最長で10時間続きます。充電中にラジオをつけた場合、バッテリー記号は充電中を示したままですが、実際には充電が行われません。充電中はラジオの電源をオフにするようにしてください。
注意が必要です。
FM放送の受信レンジ
国によって異なるFM放送の周波数帯を次のなかから選びます。
・87~108MHz
・87.5~108MHz
・76~108MHz ←日本はコレ
・64~108MHz
切換え方法は、ラジオがオフの状態で、正面パネルの『 FM 』ボタン(オレンジ色で『 FM SET 』の記載あり) を2秒間長押しします。
すると下限の周波数が表示され、点滅します。さらに『 FM 』ボタンを押すと、下限の周波数が順次変わります。
日本の場合「 FM - 76.0 M 」と表示されたら、そのままにします。すると、表示が消え、受信レンジが 76~108MHz に設定されます。
FM放送以外の受信レンジ
MW(中波帯)のステップ数は北アメリカ地域(10kHz)とそれ以外の地域 (9kHz)で異なります。日本は 9kHzステップです。
切換え方法は、ラジオがオフの状態で、正面パネルの数字『 0 』ボタン(オレンジ色で『 9/10kHZ 』の記載あり) を2秒間長押しします。
日本の場合「 MW - 9K」と表示されたら、そのままにします。すると、表示が消え、ステップ数が 9kHz に設定されます。
受信レンジの変更ではありませんが、LW(長波)帯の有効/無効の切換えが可能です。
その方法は、ラジオがオフの状態で、正面パネルの『 LW/MW 』ボタン(オレンジ色で『 LW ON/OFF 』の記載あり) を2秒間長押しします。
選局の方法
選局の方法は、3種類あります。
・周波数ダイヤル
・アップ/ダウン ボタン
・周波数入力ボタン(テンキー)
周波数ダイヤル
ラジオ側面にある「 同調ダイヤル 」です。
このダイヤルを押込むことにより、選局のステップ数が「 FAST 」⇒ 「 SLOW 」 ⇒ 「 STOP 」(周波数固定)のサイクルで変わります。
また、エアーバンドのスケルチの設定もこのダイヤルで行います。
アップ/ダウン ボタン
パネル前面にある 山と谷マーク のボタンです。
受信周波数を上下するのは前述の周波数ダイヤルと同じですが、長押しすることにより、バンド内をスキャンします。
周波数入力ボタン(テンキー)
受信周波数を直接数字キーを使って入力します。
注意する点は、数字キーで周波数を入力する前に「 FREQ 」ボタンを押す必要があります。
MW(中波)帯の受信は、これで周波数がセットされますが、それ以外の周波数帯では、もう一度「 FREQ 」ボタンを押す必要があります。
このことはマニュアルに記載がないので、注意が必要です。
さらに側面には FINE TUNE (周波数微調整ツマミ)があり、短波帯のアマチュア無線受信の際に重宝します。
付属品
本体以外に以下のものが付属品として同梱されています。
・専用バック
・外部アンテナ
・USB充電ケーブル(充電器は含まれない)
・18650 リチウムイオンバッテリー
・日本語ユーザーマニュアル
性能
わたしはこのラジオで、ラジオタイランドやHCJBなど海外からの日本語短波放送をよく聞いています。
日本語短波放送を聞く限り、他の中華ラジオと比べても、受信感度に大きな差はありません。
ただ、短波帯のアマチュア無線を聞くことは可能ですが、そこはおまけ程度に考えておいた方がいいかもしれません。
慣れるまで、SSBの同調に時間をとられます。
エアーバンドは、申し訳ありません。あまり興味がないので、聞いていません。
外部アンテナ端子を経由して、外部アンテナが短波帯やエアーバンド帯で使えるそうですが、正直言って内蔵ロッドアンテナが伸びていれば、それ程大きな差はない様です。(短波帯での聞き比べ:耳Sメーター)
また、バッテリーの残量マーカーの減りが早い気もしますが、満タン状態から1つ減るのが早いだけで、電池の持ちが悪いかというとそんな事はありません。
総合的にみて、コスパを考えると、持ち出し可能なサブ機として、お勧めの1台だと思います。
おわりに
機能満載のお勧め中華ラジオの特徴をパッケージのアイコンを使って再掲します。
XHDATAのホームページによれば、XHDATAは2015年9月14日に設立され、Xは無限、Hは幸福、DATAはデータを意味するそうです。
ホームページには、D-808以外にも、色々なラジオが紹介されています。XHDATAのホームページには、こちらから。
今回の記事が皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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