こんにちは、傳兵衛です。
国内家電メーカーの製品ラインナップからBCLラジオが消えた今、BCLを手軽にかつお金をかけずに始めようとすると、今回ご紹介する SDR (Software Defined Radio ) 通称ソフトウェアラジオを使って、中波・短波放送を受信する事になります。
今回はいよいよ、SDR Play社のSRPシリーズ向けソフトウェア SDRunoを使って、短波放送を受信してみます。
目次
はじめに
もし、SDRunoのダウンロードやインストールがまだ済んでいない方は、下記の関連ブログからSDRunoのセットアップを完了させてください。
さて、当たり前のことですが、パソコンにはRSP受信機(チューナー:わたしの場合はRSPdx )をUSBケーブルで接続します。
また、RSP受信機には、適切なアンテナを接続してください。アンテナなしでは、ほとんどの放送局は受信出来ません。
SDRunoの事前設定
それでは、デスクトップ上のアイコンまたはスタートアップメニューから、SDRunoを起動させましょう。
こんな画面が立ち上げります。
受信を開始する前に、念のためオーディオの出力先を確認します。
「 RX CONTROL 」ウィンドウの『 SETT. 』ボタンをクリックします。
「 OUT 」タブを選択して、「 WME Output Device 」に適切なオーディオ出力先を指定します。
わたしの場合は、ノートブックの内蔵スピーカーしかないので、それを指定しました。
ボックス右上の『 ✖︎ 』をクリックしてメニューを閉じます。
次に、「 RX CONTROL 」ウィンドウの『 MUTE 』ボタンがONになっていない(背景が白くなっていない)ことを確認します。
ONになっていたら『 MUTE 』ボタンをクリックして、OFF にします。(下の画面の状態)
「 RX CONTROL 」ウィンドウの周波数帯選択ボタンがアマチュア無線用のもになっているので、短波放送帯のもに変更します。
『 Bands 』ボタンをクリックします。
表示されたプルダウンメニューに中から『 Broadcast 』をクリックします。
ボタンの表示が、短波放送帯のものに変わりました。
試しに、『 31 』メーターバンド帯をクリックします。
「 RX CONTROL 」ウィンドウの受信周波数が、「 9,650.000 」KHzに変わりました。
SDRunoでの受信スタート
いよいよ受信を始めます。
「 SDRuno MAIN 』ウィンドウの『 PLAY! 』ボタンをクリックします。
31メーターバンド、9,650KHz NHKワールド ラジオ日本 が受信出来ました。
受信周波数のステップ数を変更するには、受信周波数上にマウスポインターを合わせ、右クリックすると、下記の画面の様なプルダウンメニューが表示されます。
希望するステップ数をクリックします。
画面では、現在のステップ数が5KHz で、それを1KHz に変更しようとしています。
周波数の変更方法はいくつかありますが、もし周波数がわかっているなら、パソコンのキーボードを使って、直接周波数を入力できます。
「 RX CONTROL 』ウィンドウの受信周波数にマウスポインターを合わせ、左クリックすると、下記画面の様な表示になります。
周波数をパソコンのキーボードを使って入力し、最後にエンターキーを押します。
同様にマウスを操作して、「 RX CONTROL 」ウィンドウの放送バンド帯ボタンに書かれているオレンジ色の数字をクリックして希望の周波数を入力し、最後に 『 Enter 』ボタンをクリックしても、周波数を変更できます。
ここでは、例として「 100 」と入力し、『 MHz 』ボタンをクリックします。
受信周波数が、100MHz ( 100,000.000KHz ) に設定されました。
これはタイでは、FM放送の周波数帯です。
受信モードを 『 FM 』そして 『 WFM 』(ワイドFM)の各ボタンをクリックしました。
また帯域幅は、『 120K 』が聞きやすかったので、それをクリックしました。色々な帯域幅を聞き比べてください。
尚、SWFMはステレオ放送、WFMはモノラルFM放送の様です。
周波数変更のもう一つの方法を紹介します。
変更したい周波数の桁のところに、マウスポインターを合わせ、スクロールホイールを回すことにより、その桁の数字をアップ・ダウンさせることが可能です。
画面は、周波数を100MHz を 101MHzに変更するため、1MHz (1,000.000KHz)の桁にマウスポインターを合わせ、 スクロールホイールを回した例です。
おわりに
正直なところ、SDRunoの全ての機能を理解・活用しているわけではありません。
ネット上にも、SDRunoの機能や使い方を説明しているページは多くありません。
書籍もなかなか見つかりません。
下記の書籍は、SDRunoのことは取り上げられていませんが、SDRの仕組みがとても簡単に説明されています。
また、気象衛星NOAAの電波の受信や、各種ループアンテナ、釣竿アンテナの製作記事もあります。
SDRplay社の公式ホームページは、こちらから。
これから、少しずつSDRunoの機能を理解して、別の機会に紹介していきます。
この情報がみなさんのお役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。