こんにちは、傳兵衛です。
今回は、わたしの住むタイのシラチャ から車で約20分。331号線をパタナゴルフ&スポーツリゾート方面へ走り、331号線の左手にある、山登りで有名なワット・カオタベークのレポートです。
目次
はじめに
今回ご紹介する、ワット・カオタベークはシラチャにある「近所のマイナー寺院」です。
しかし、マイナーと言っても、それはワット・ポーなどのバンコクの超有名寺院に比べればマイナー寺院ということで、ローカルの人を中心に、結構な人出です。
事務所の女の子の中にも2回行ったと言う人や、信心深い人は毎月行っているそうです。
わたし達が行ったのは、日曜日の午前9時少し前でしたが、すでに駐車場には沢山の車が駐められていました。
寺院の名前の意味は、ワットはお寺、カオは山、タベークはサルスベリ(落葉の高木)と言う意味です。
今はどうか分からないそうですが、昔はこの辺りに沢山のサルスベリの木が自生していたそうです。
Wat Khao Thabek วัดเขาตะแบก
เลข ที่ 184, Si Racha District, Chon Buri 20110
レストラン「ビューカオ」
一緒に行った同僚家族とその友人は、朝食がまだだったのでレストランに直行しました。
わたしは朝食を食べたばかりだったので、アイスコーヒーを買って来てくれました。
多分、このレストランとは別のカフェ「Khao Thabek Coffee」で買ったのだと思います。
正直、アイスコーヒーはイマイチでした。
このレストランは風が気持ちいい、眺めのいいお勧めレストランです。
同僚たちは、ガパオや麺類などを食べていました。
わたしは食べてないので味は不明ですが、毎月参拝に来る同僚は、毎回朝食をここで食べるそうです。
タンブン
ゆっくり朝食をとった後、『さーあ登るぞ』と思ったら、その前にタンブンです。
売店で、お参りのカゴ盛り(お線香とか飲み物とか色々)100バーツとリボン20バーツを買いました。リボンについては後述します。
そしてお参りです。
お坊さんがお経を唱えてくれます。時間は多分5分も掛からないと思いますが、タイ流の正座を崩した横坐りがよく分からず、日本流の正座をしていたら姿勢がいい、と同僚に褒められました。
お坊さんから水をバシバシかけられ、カゴ盛りをお坊さんに捧げて終わりです。
ただ途中で、寺院の人が、水の入った器を持って来てくれました。
何に使うか分からなかったのですが、最後に外に持って行って、木の根元にその水をかけました。
この時は、木の種類までよく見なかったのですが、今思えば、サルスベリの木の根元に聖水を掛けた様な気がします。
以前に、ある日本人がその水を飲みそうになり、同僚は慌てたそうです。
やはり、寺院でお参りする時は、タイ人と一緒に行って、タイ人のやる通り真似をする、ことをお勧めします。
お坊さんに捧げたカゴ盛りは、寺院の係りの人が手際良くバケツリレーでトラックに積み込み、トラックは売店に直行して、カゴ盛りをリユースしていました。
山頂目指してスタート
いよいよ登山のスタートです。
まずはこの橋を渡って行きます。
登山できる時間は、朝7時から夕方18時までです。
前方の山頂目指して橋を渡ります。
カゴ盛りセットと一緒に買ったリボン(20バーツ)は、様々な願いごとが書かれています。
これを頂上の奥の院?に持って行って縛り付けるのだそうです。
わたしは、『商売繁盛』のリボンを購入しました。
頂上へのルートは階段と坂道の2通りがあります。
同僚達は、わたしの年齢を気遣ってか、坂道をゆっくり登る方を選択しました。
登山の途中で見かけたもの
坂道をゆっくり登って行ったので、余裕もあり、色々なものを見つる事ができました。
カタツムリ
まずは、カタツムリです。
以前会社で見つけたカタツムリは、細長い貝を背負っていましたが、ここで見つけたカタツムリは、日本のカタツムリに近い形の貝を背負っていました。
自生している唐辛子
登山道のすぐ脇で、自生している唐辛子を初めて見ました。
さすがに摂って噛んではみませんでしたが、すごく辛そうでした。
岩に小枝
この岩の間の枝はなんでしょう?
そうです。岩が落ちて来ない様に、つっかえ棒として、皆で枝を拾って差し込んでいるのだとか。
なんか、とても微笑ましく感じます。
岩にコイン
これはお察しの通り、噴水や池にコインを投げ入れるのと同じで、コインが上手く引っ掛かる場所を探し、落ちない様にはめ込むのだとか。
多分、コインが落ちなければ望みが叶う・・・とか?
最後の階段
今まで坂道を上がって来ました。
最初はなだらかでしたが、後半は急な坂も結構ありました。
そしていよいよ奥の院へは、この急な階段を登らなくてはいけません。
特に最後は、富士山の胸突き八丁と同じく急斜面になっています。
いよいよ頂上へ
なんとか4人全員無事頂上の奥の院にたどり着くことができました。
肝心の奥の院の写真があまりありません。
急な階段でフラフラになったからか、無数のリボンに圧倒され、そればかり写真に撮ったので、忘れてしまったみたいです。
ここでも、ペアルックのカップルが二人仲良くお参りしていました。
さすが山頂からの眺めがいいです。近くの工業団地がよく見えます。
いよいよ大事に持って来た自分のリボンを、商売繁盛を祈念しながら、この眺めのいい場所の柱に結わい付けました。
奥の院の周りには、鐘(かね)以外にも、こんなドラがありました。
参拝者のおじさんがドラの前に座り、中心の凸部を手で撫で始めました。
しばらくすると、不思議な音が聞こえ始め、段々と大きく鳴り始めました。
わたしも真似してみましたが、全く鳴らず。
同僚の友人も挑戦しましたが、やはり鳴りませんでした。
おじさんは「練習すれば誰でも出来る様になるよ。」とドヤ顔で言っていました。
無事下山
帰りも同じ道で帰って来ました。
登りは確かにキツイですが、帰りは帰りで、やはりキツイ道のりでした。
よく言う『膝が笑う』と言うやつです。
この橋が見えて来た時は、ホッとしました。
今回は、水を持って行かなかった、というとんでもない失態をしました。
喉がカラカラだったので、駐車場脇でサトウキビジュースを見つけたときは、迷わず買い求めました。
おわりに
国民の9割以上が仏教徒であるタイでは、寺院にお参りし祈るのは生活の一部の様です。
今回も多くの家族連れを見ました。子供の頃からお寺やお坊さんに接する機会が多く、その後も祈りが習慣になっていると感じました。
タイ人と比べ、同じ仏教徒であるわたしとは随分と違う様です。
正直わたしは、寺院を訪れても、祈りの場というより観光地に来た、という感覚が強いです。
しかし、折角タイに駐在しているので、チャンスがあったら寺院を訪れ、タイ流のお参りに挑戦してみようと思います。
シラチャから近いこの寺院をぜひ訪問され、頂上の奥の院まで行ってみてください。
途中の坂道での発見も多いですし、頂上まで登った時の満足感と、現在の体力チェックにもなります。
ちなみに、わたしは翌日と翌々日はお約束の筋肉痛でしたが・・・