こんにちは、傳兵衛です。
今回はずっと憧れていた中華ラジオ TECSUN 社の PL-880 を入手したのでご紹介します。
オーソドックスなデザインのラジオですが、今の国産ラジオにはないBCL向けの実力派ラジオです。
加えて、SSB (LSB/USB) の復調も可能とのことで、アマチュア無線の受信も出来るようです。
わたしのこだわりチェック項目を中心に、レビューします。

目次
はじめに
この中華ラジオは、ハイエンドのポータブルラジオ(少し大きめ)として評判が良いラジオです。
FM、MW(AM)帯の感度が高いとのレビューを見かけますが、やはり気になるのはSW帯の実力です。
その辺の実力をしっかりレビューしていきます。
このラジオの製造メーカーであるTECSUN社は、中華人民共和国広東省にある家電メーカーです。
ラジオのラインアップも、小型なコンパクトラジオから、据置型のデスクトップラジオまで、そのレパートリーは広いものがあります。
ウェキペディアによれば、TECSUN社の商品について、下記の様に紹介されています。その抜粋を引用します。
2003年7月、国際的な商標として「TECSUN」のブランドが制定される。中国国内はもとより東南アジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカ等を中心に輸出されている。日本でも、主に日本全国のホームセンター、バラエティーショップ、秋葉原・日本橋の電気街などを中心に販売されている。
チェックポイント
まずは、いつもの様に、わたしのこだわりチェック項目のレポートです。
日本語マニュアル
多機能ラジオの機能を十分に引き出すには、やはり 取扱説明書 ( 操作マニュアル ) があると安心です。
英語が堪能な方なら英語のマニュアルでもいいでしょうが、わたしは多少価格が高くても、日本語マニュアルが付属しているものを選んでしまいます。
ある通販サイトのレビューでは、中国語マニュアルしか同梱されていなかった、とのコメントがありました。注意が必要です。
わたしが今回購入したものには、A4を2つ折りしたコピーの日本語マニュアルが同梱されていました。
コピーの日本語マニュアルでしたが、コピーは鮮明で、読みにくさは全くありませんでした。

本体寸法と重さ
日本語ユーザーマニュアルによれば、製品サイズは、幅 192 X 高さ 113 X 奥行 33mm とあります。
実測もほぼ同じです。
ジャンル的にはポータブルラジオとはいえ、そこそこの大きさがあります。
重さも日本語マニュアルによれば、重量 520g と記載があります。この数字はバッテリーを含みません。
手元の安い重量計で測定すると、578.7g と表示されました。この数字はバッテリーを含みます。

付属アンテナ長と外部アンテナ端子
付属ロッドアンテナの長さは、伸ばして最大で 約98cm 、折りたたむと 約15.5cm です。
PL-880の付属ロッドアンテナは、他の機種のラジオに比べ、結構長い部類のロッドアンテナになると思います。
マニュアルには、FMやSWを聞くときには、ロッドアンテナを伸ばして長さや方向を調整しながら、最良の受信状態が得られるように調整するように、と記述されています。


さらに、外部アンテナ端子があります。正面から見て、左側面にあります、( 下図⑰ )
SW放送を受信するとき、この外部アンテナ端子にワイヤーアンテナを接続し、先端部分を窓の外に出すと、よりよい状態で受信できるとマニュアルに記述されています。
外部アンテナ端子の下にはスライドスイッチ( 下図⑱)があり、外部アンテナのゲイン ( DX / NORMAL / LOCAL )を選択できます。

外部アンテナ端子には、3.5mmモノラルミニプラグ を使用します。
ワイヤーアンテナを接続すれば、ロッドアンテナを伸ばさなくても良好にSW放送を受信することができます。
電源(電池、内臓バッテリー、外部電源)
電源は、中華ラジオの定番、18650 リチウムイオン電池(3.7v) です。

市販の乾電池は使用できません。ただ最近は、このリチウムイオン電池 18650 は随分と手に入りやすくなった様です。
予備を用意することも可能ですが、万一の防災ラジオとしてはどうでしょうか?意見が分かれそうです。
当然のことながら、充電機能が付いています。
ラジオ本体の側面に、本体内蔵のリチウムイオン電池を充電するために、USBコネクタがあります。
コネクタの形状は、わたしが所有しているPL-880の場合は、USB 2.0 Mini-B とか mini USB Type-B と呼ばれる小さな台形の様な形状をしたものです。
最新のロットは別の形状になっているかも知れません。
システム設定について
これも中華ラジオにあるあるの機能ですが、地域によって異なるFM放送の受信周波数範囲の選択や、MW(AM放送)バンドのチューニングステップを、自国に合ったものに切り替えるものです。
FMバンド受信周波数範囲の設定
電源がオフの時に、FM SETボタン(字数キーの1)を長押しすると、バンドの下限の周波数が表示されます。
もう一度 FM SETボタン(数字キーの1)を押すと、下限の周波数が順々に表示されます。
64-108 MHz
76-108 MHz ←日本はコレ
87ー108 MHz
86ー108 MHz
88ー108 MHz
76が表示されたら、FM SETボタン(数字キーの1)を押すのを止めます。
マニュアルにも書いてある注意書きとして、FM ST.(FM STEREO)ボタンがディスプレイの直ぐ下にありますが、使用するのはFM SETボタン(数字キーの1)です。間違えないように。
MW(AM放送)バンドのチューニングステップの設定
MW(AM放送)バンドのチューニングステップを、9KHz または 10KHz に設定する機能です。
電源がオフの時に、9/10KHzボタン(字数キーの3)を長押しする毎に、9KHz または 10KHz 表示が切り替わります。
日本は、当然 9KHz に設定しておいた方が便利です。
他に、LW(長波)のON/OFF機能や、ここでは割愛します。
メモリーについて
PL-880には3050個のメモリー登録が可能です。
メモリーページ0(ゼロ)には、各バンド FM/MW/LW/SSB 毎の100個ずつ、SWには250個のメモリーが可能です。
メモリーページ1~24には、各ページ毎に100個のメモリーが可能です。ページ内のメモリーは、バンドが混じっても構いません。
メモリーページ0の650個のメモリーおよびメモリーページ1~24の2400個のメモリーの合計3050個のメモリーが使えるという訳です。
メモリーへの登録は、手動、セミオート、自動の3種類があります。
セミオート登録は、自動選局している時に、メモリーするか、しないか、を選んでメモリーしていきます。
自動登録が入感した放送局の周波数を全てメモリーするのに比べ、セミオート登録は必要な放送局だけメモリーすることが出来ます。
また、メモリーに登録済の放送局リストを、自動的に分類したり整理したりすることが可能です。
メモリー数が多いので、同じ放送局を二回以上登録してしまうことがあるかも知れません。
この重複して登録してしまった放送局の情報を削除してくれます。
メモリーの整理とは、メモリーページ内の放送局を、周波数の順番にソートしてくれる機能です。
付属品について
このラジオの付属品も驚きです。
まずは、キャリングケースです。
高級感はありませんが、そこが中華ラジオらしさかも。個人的には、レトロ感もあり好きです。

キャリングケースの中には、中国語と英語を併記したクイックリファレンスを表紙にした冊子が入っています。
冊子の中身は、放送局、周波数、時刻、言語を記入するメモで構成されています。
裏面には、日本の気象通報の周波数や、その他のユーティティ局と思われる放送局の周波数が記されています。

さらに、76cm × 52cmという巨大なクイックスタートガイド(英語表記)が入っています。

その裏面は、なんとアマチュア無線世界地図です。各国のコールサイン(プリフィックス)が表示されている、例の世界地図です。

AC/DCアダプターまで同梱されています。

ラジオを聴く
それではラジオを聞いてみましょう。
ラジオの電源をONにするには
ラジオ正面の右上にあるオレンジ色の『 POWER 』スイッチを押すと電源がONになります。
取扱説明書には、電池が正しい向きで入っていること、充電されていること、キーロックがかかっていないこと等の注意書きがあります。
もしキーロックがかかっている場合は、ディスプレイに鍵のマークが表示されているので、デイスプレのすぐ下にある鍵マークのボタンを長押しして、キーロックを解除します。
わたしはあまり使いませんがスリープタイマー機能があります。
電源OFFの状態で『 POWER 』を長押しすると、ディスプレイにベッドマークが点滅して、スリープタイマー設定モードに入ります。
ベッドマークが表示されている間にチューニングダイヤルを回して、スリープタイマー作動時間をセットします。
作動時間は、1分から120分のあらかじめ決められた時間でセット可能です。
注意点は、一度スリープタイマーをセットすると、電源をONにする度に、前回セットしたスリープタイマー作動時間が有効になります。
スリープタイマーが不要になった時は、スリープタイマー設定モードに入り、作動時間の設定で ON を選択する必要があります。
バンドを選択する
ラジオ正面の右側のボタンを押して、聞きたいバンドを選択します。
AM(中波)放送を受信する時は AM ボタンを、FM放送を受信する時は FM ボタンを押します。
SW(短波)放送を受信する時は ^ または v ボタンを押して、さらに受信したいメーターバンドが表示されるまでボタンを押し続けます。
アマチュア無線を受信する
試しに、7MHz帯のアマチュア無線を受信してみます。
わたしの家は、マンションの12階なので、残念ながら外部アンテナは設置していません。
ラジオを持ってベランダに出て、内臓ロッドアンテナを目一杯伸ばします。
① POWER スイッチを押す
② ^ または v ボタンを押して、7.080KHz(41mバンド)が表示されるまで何度かボタンを押す
(もちろん ^ または v ボタンを押してSW帯に切り替えた後、数字キーで周波数を直接入力してもOKです)
③ LSB/NORM ボタンを押して、SSB(LSB)モードにします
④ TUNING ダイヤル(1KHzステップ)および FINE TUNING ダイヤル(0.01KHzステップ)を使って同調します。
土曜日の午後で、さらにコンディションにも恵まれたためか多くのアマチュア無線局が聞こえました。
わたしの家は1エリアにありますが、この時は3エリアの局が強力に聞こえました。
もちろん、アマチュア無線局用のトランシーバーなどと比べようがありませんが、手軽に持ち運べる受信機としては満足出来ます。
暖かくなったら、外に持ち出して、屋外でアマチュア無線の交信を受信してみようと思います。
ここで注意点がひとつ。
SSBモードからFM放送の受信に切り替える際は、受信モードは自動的にFMに切り替わりますが、AM(中波)放送に切り替える際は、受信モードは SSB(LSB/USB)のままです。
もう一度、LSB/NORM または USB/NORM を押して、AMモードに戻す必要があります。
故障かな?と思ったら
よくあるケアレスミスと考えられる事例をあげます。
①ラジオの電源が入らない。
・電池の残量がない。
・電池が正しく装着されていない。
・キーロック状態になっている。
②ラジオを聴いていたら電源が切れた。
・電池の残量がない。
・スリープタイマーが作動した。
③FM放送局がほとんど受信できない。
・FM放送の受信周波数帯が、現在住んでいる地域の周波数帯に合っていない。
(日本の場合は、76〜108MHz になっているか確認)
④AM(中波)放送の受信状態が悪い。
・AM(中波)放送帯のチューニングステップが、現在住んでいる地域のステップ数に合っていない。
(日本の場合は、9KHz になっているか確認)
⑤SW(短波)と SSB の音質が悪すぎる
・帯域幅がナロー(狭帯域)側にセットされている
⑥電池の持ち時間が以前に比べ短くなった
・電池が古くなった。新品に交換してみる。
⑦ラジオが動作しない
・マイクロチップの誤動作が考えられる。電池を一度取り出し、再度電池を正しくセットしてみる。
・それでもダメなら、ラジオ正面右下のリセットボタンを先の尖ったもので押してリセットする。
(但し、工場出荷状態にリセットされるので、メモリーした内容が消えてしまう)
おわりに
PL-880 は、高性能・高感度・高機能中華ラジオであることは間違いなく、期待通りの結果でした。
しかも、多くのボタンが配置されているので、数少ないボタンで複雑な操作をするZHIWHIS の ZWS-A320 などと違い、操作性がとても良いと感じました。
定年後の自由な時間をこのラジオを使って、マイペースでBCLを楽しみたいと思います。
この情報がみなさんのお役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
他の機種の情報は、TECSUN社の公式ホームページをご参照ください。リンクはこちらから。