こんにちは、傳兵衛です。
見てください。この個性的なクセつよ 中華ラジオ を。
ZHIWHIS というメーカーの ZWS-A320 というラジオです。
昔のラジオ少年の心を鷲づかみにするデザインではないでしょうか!
この 中華ラジオ はそのデザインだけでなく、超多機能なラジオでした。
今回は、この中華ラジオZWS-A320をレポートします。
目次
はじめに
ところで ZHIWHIS は何と発音するのでしょうか?
会社の同僚がいいことを教えてくれました。それは Google翻訳 の利用です。
英語から中国語に翻訳、と設定し、英語の欄に ZHIWHIS と入力すると、中国語の欄には 志維斯 と表示されます。
それぞれのスピーカーマークをクリックすれば、発音を確認できます。
ちなみに同僚の台湾人に聞くと、知維情報システム の意味だ、と教えてくれました。こちらはご参考まで。
Amazonで検索すると、同じ型番 ZWS-A320 でエアバンドが受信できる少しお値段高めの機種もあります。
わたしは、エアバンドはほとんど聞かないので、エアバンドなしの機種を選択しました。
チェックポイント
いつもの様に、わたしがこだわるチェック項目のレポートです。
日本語マニュアル
この中華ラジオは、本当に多機能です。
Bluetooth 5.0再生・ラジオ受信・Micro SDカード再生・懐中電灯・SOSアラーム・クロックの6つの機能を搭載した 多機能スピーカー とAmazonでは説明されています。
ラジオはその中の1つの機能という位置付けですし、ラジオについてもメモリーや録音機能など、わたしの様なシニアでなくても、マニュアルは必須です。
でもご安心ください。厚手の紙に印刷され、ホチキスとめされた、冊子状のマニュアルが付属しています。
ちょっと変な日本語もありますが、十分意味は伝わります。
本体寸法と重さ
日本語ユーザーマニュアルによれば、製品サイズは、101.7 X 52 X 118.5mm とあります。
このラジオのコンセプトは、レトロなミリタリー風 ですが、このメーカーの他機種のラジオも厚みが厚いものが多い様です。
日本語マニュアルには、52mmとありますが、簡易測定では約42mmでした。それでも十分ぶ厚いラジオです。
重さも日本語マニュアルによれば、重量 359g と記載があります。
手元の安い重量計で測定すると、350.5g と表示されました。この数字はバッテリーを含みます。
付属アンテナ長と外部アンテナ端子
付属ロッドアンテナの長さは、伸ばして最大で約50cm、折りたたむと本体内に格納できます。
最先端の段はとても細いので、折らない様に注意が必要です。
付属ロッドアンテナは決して長いアンテナではありませんし、折り曲げて角度をつけることは出来ません。
また、残念なことに、外部アンテナ端子はありません。
電源(電池、内臓バッテリー、外部電源)
電源は、中華ラジオの定番、18650 リチウムイオン電池 です。
市販の乾電池は使用できません。最近このリチウムイオン電池 18650 は随分と手に入りやすくなった様です。
ラジオ裏面の電池カバーを外してリチウムイオン電池をセットします。
電池カバーは小さなビスでとめられていますが、小さなドライバーが付属しています。
FM放送の受信レンジ
中華ラジオでは定番、国によって異なるFM放送の周波数帯を次のなかから選びます。
・87.5~108MHz
・87.0~108MHz
・76.0~108MHz ←日本はコレ
・64.0~108MHz
選択方法は、「 POWER/SLEEP 」ボタン軽く押して時刻を表示します。
次に「 SUB-BAND 」ボタンを2秒間長押しします。
そして 「 TUNE+/NEXT △ 」または「 TUNE-/PREV ▽ 」 ボタンを軽く押して、希望のFM放送周波数帯を選びます。
表示される数字が、各FM放送周波数帯の下限周波数に対応しています。
日本のFM放送周波数帯は、76.0 になります。
また、このFM放送周波数帯は、AM (MW:中波放送) の受信範囲とステップ値に同期しています。
①FM 87.5~108MHz / AM 522~1710KHz (ステップ値 9KHz)
②FM 87.0~108MHz / AM 520~1710KHz (ステップ値 10KHz)
③FM 76.0~108MHz / AM 522~1710KHz (ステップ値 9KHz)
④FM 64.0~108MHz / AM 522~1710KHz (ステップ値 9KHz)
ラジオを聴く
それではラジオを聞いてみましょう。
ラジオの電源をONにするには
その方法は、「 POWER/SLEEP 」ボタン軽く押して時刻を表示し、10秒以内にもう一度「 POWER/SLEEP 」ボタンを軽く押すとラジオがONになります。
ちなみにラジオをOFFにするには 「 POWER/SLEEP 」ボタンを軽く押します。
選局の方法
付属の取扱説明書によれば、次のチューニング(選局)方法があります。
①マニュアルチューニング
②セミオートチューニング
③オートプリセット
④ダイヤルとシャトルサーチ
⑤ダイヤルチューニング
取扱説明書の記述はちょっと分かり難いので、解説します。
①マニュアルチューニング
本体右側面の「 Shuttle 」(チューニングダイヤル)回すか、「 TUNE+/NEXT △ 」「 TUNE-/PREV ▽ 」ボタンを軽く押して、最小ステップ数ずつ受信周波数を変化させて選局します。
オーソドックスなチューニング方法です。
最小ステップ数は
FM 0.1MHz
VHF 0.025MHz
MW 9KHz/10KHz
SW 0.005MHz
です。
②セミオートチューニング
いわゆるサーチ受信です。
ラジオ受信中に「 TUNE+/NEXT △ 」または「 TUNE-/PREV ▽ 」ボタンを2秒間長押しすると、最小ステップ数で現在受信中の周波数から上方向または下方向に受信バンド内をサーチし、信号を受信するとそこでストップします。
③オートプリセット
その名前の通り、まず受信中のバンド内で信号が受信できた周波数を自動的にメモリーチャンネルに保存します。
ラジオ受信中に「 BAND/TIME SET 」ボタンを2秒間長押しすると、信号を受信した周波数を次々にメモリーに書き込みます。
このモードを終えるには、「 MEMO/⏰ 」ボタンを軽く押します。
逆に他のチューニング方法からプリセットモード(メモリーチャンネル)を呼び出すには、「 MEMO/⏰ 」ボタンを軽く押します。
画面に「PRESET」と表示されているときに、本体右側面の「 Shuttle 」(チューニングダイヤル)回すか、「 TUNE+/NEXT △ 」「 TUNE-/PREV ▽ 」ボタンを軽く押して希望のプリセット番号(メモリーチャンネル)を選びます。
④ダイヤルとシャトルサーチ
基本的には①マニュアルチューニングと同じです。
ただ、取扱説明書のこの欄には「 クイックシャトルチャンネルサーチ 」という文言があります。
FM放送帯を例にとると、通常のマニュアルチューニングは50KHz(最小ステップ数)ずつ周波数を変えて選局しますが、この機能を使うと100KHz, 1MHz, 10MHzの桁を変える機能です。周波数を早送りして、素早く目的の周波数を受信する機能です。
ラジオ受信中に本体右側面の「 Shuttle 」(チューニングダイヤル)回すと、周波数の下1桁が点滅します。
点滅しているとき「 STEP/EQ 」ボタンを軽く押すたびに点滅する桁が変わります。(100KHz ⇒ 1MHz ⇒ 10MHz)
希望の桁で本体右側面の「 Shuttle 」(チューニングダイヤル)回すと、一気に周波数を変更することができます。
⑤ダイヤルチューニング
また同じ様な文言が出てきました。混乱しますね。
ダイヤルと言う文言から、本体右側面の「 Shuttle 」と本体前面右上の「 Rotary 」と言われるダイヤルを回して選局する方法と思います。
「 Shuttle 」に関しては、上記 ①マニュアルチューニング および ④ダイヤルとシャトルサーチ に記述があるので、そちらを参照してください。
「 Rotary 」は、取扱説明書によっれば受信している周波数帯を「 Rotary 」の約360度に対応させ、1回転で周波数帯下限から上限までを選局できる機能の様です。
但し、VHF/WBは正確なマニュアルチューニングに対応していないため、ポテンションメーターでアルゴリズム計算を行い、対応する周波数に切り替わるります。と記述されています。
ただ、わたしのラジオは、FM放送帯を 76.0~108MHz に設定していますが、「 Rotary 」を使うと 86.1~108.9MHz の選局しか出来ず、「 Shuttle 」か 「TUNE+/NEXT △ 」「 TUNE/PREV ▽ 」ボタンを軽く押して選局しないと、76.0~86.0MHz の選局はできません。
これが仕様なのか、機差なのか、はたまた操作ミスか、現在のところ分かりません。
短波帯(SW)の受信について
受信バンドを短波帯(SW)に切り替えて、「 SUB-BAND 」を軽く押すと、11種類のメーターバンドを選択できます。
SW1:3.2 - 4.1MHz
SW2:4.7 - 5.6MHz
SW3:5.7 - 6.4MHz
SW4:6.8 - 7.6MHz
SW5:9.2 - 10.0MHz
SW6:11.4 - 12.2MHz
SW7:13.5 - 14.3MHz
SW8:15.0 - 15.9MHz
SW9:17.4 - 17.9MHz
SW10:18.9 - 19.7MHz
SW11:21.4 - 21.9MHz
ご覧の通り微妙に歯抜けになっています。
LCR/Rotaryダイヤル/デコレーションライト
電源OFFの状態のラジオはこの通りです。
しかし、バックライトを点灯モードに設定すると、ラジオの個性が更に増します。
バックライトの点灯
本体前面左上のLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)のバックライトを、L1バックライトと呼びます。
このL1バックライトを点灯させるには、
①「 POWER/SLEEP 」または 「 BAND/TIME SET 」を軽く押して、時刻表示をONにします。
②「 VOL+/💡 」を2秒間長押しします。
③「 TUNE+/NEXT △ 」または「 TUNE-/PREV ▽ 」ボタンを軽く押して、「 L1 ON 」(常時点灯)または「 L1 Auto 」(ボタン操作後5秒間で消灯)を選択します。
本体前面右上のRotaryダイヤルのバックライトを、L2バックライトと呼びます。
このL2バックライトを点灯させるには、
①「 POWER/SLEEP 」または 「 BAND/TIME SET 」を軽く押して、時刻表示をONにします。
②「 VOL+/ 💡」を2秒間長押しすると「 L1 」が表示されます。
③「 VOL+/ 💡」を軽く押して「 L2 」を表示します。
④「 TUNE+/NEXT △ 」または「 TUNE-/PREV ▽ 」ボタンを軽く押して、「 L2 ON 」(常時点灯)、「 L2 Auto 」(ボタン操作後5秒間で消灯)または 「 L2 OFF 」(常時消灯)を選択します。
デコレーションライトの点灯
本体裏面上部のライトを、L3デコレーションライトと呼びます。
このL3デコレーションライトを点灯させるには、
①「 POWER/SLEEP 」または 「 BAND/TIME SET 」を軽く押して、時刻表示をONにします。
②「 VOL+/ 💡」を2秒間長押しすると「 L1 」が表示されます。
③「 VOL+/ 💡」を2回軽く押すと「 L3 」が表示されます。
④「 TUNE+/NEXT △ 」または「 TUNE-/PREV ▽ 」ボタンを軽く押して、「 L3 ON 」(常時点灯)、「 L3 Auto 」(ボタン操作後5秒間で消灯)または 「 L3 OFF 」(常時消灯)を選択します。
その他の機能
このラジオは、VHF/FM/AM/SWバンドラジオとしての機能以外に、Bluetooth接続、MicroSDカードからの再生、AUX入力端子などの音楽再生の各機能に加え、フラッシュライト(懐中電灯)やSOSアラームなど防災時に有用な機能も備えています。
また、アプリをスマホにダウンロードして、リモコン運用する「APPインテリジェントリモートコントロール」機能を備えています。
今回は割愛しますが、別の機会に紹介したいと思います。
おわりに
色々な機能が盛り込まれているのは嬉しいですが、少ないボタンでそれらの機能を使いこなそうとすると、いくつものボタンを順番通り押さないとその機能を享受できません。
シニアのわたしは取扱説明書が離せません。
単なるラジオとして使うのであれば、その操作は直ぐに覚えられます。
パッシブ ラジエーター(スピーカーの低音増強に使用される機構)搭載のこのラジオは音も良く、なによりこのレトロ風のデザインがとても気に入っています。
他の機種の情報は、ZHIWHIS社のX(旧Twitter)をご参照ください。リンクはこちらから。
この情報がみなさんのお役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。