こんにちは、傳兵衛です。
今回は、タイの雨季の終わりを告げる仏教行事、オークパンサー(出安居:であんご)のお坊さんの行列にタンブン(徳を積む)の一種、タークバートテーウォローハナ(オークパンサーの日に食べ物の寄進する)をして来たレポートです。
場所は、タイ・ラヨーン県イースタンシーボード工業団地に近い、プルアックデーン(Pluak Daeng)という町です。
目次
はじめに
オークパンサーについて調べました。バンコクナビさんのHPからの引用です。
旧暦11月の満月の日に行う習わしの「オークパンサー」は、旧暦8月の満月の「カオパンサー」から3か月間、寺にこもって厳しい修行をしていきた僧侶達が修行を終える日でもあり、仏歴上の雨期開けを意味しているとのこと。この日は休日にはなりませんが、仏日ということで、一般的には「禁酒日」となりますのでお気をつけください。
2020年のオークパンサーは、10月2日(金曜日)でしたが、プルアックデーンでは翌日の土曜日に、大きな行事が開催されました。
稚児行列?や伝統衣装を着た女性のパレード、そしてお坊さんの行列にタンブン(徳を積む)の一種、タークバート(食べ物の寄進)をしてきました。
特にオークパンサーの日の寄進は、タークバートテーウォローハナというそうです。
本当は、この後の水牛レースを観たかったのですが、お坊さんの行列がやって来たのが、わたし達のいたパレードの中間地点で2時間遅れでした。
これでは、水牛レースが何時から始まるか分からないので、残念ですが今回は観戦せずに帰って来ました。
事前に、タイ人スタッフにあちこち調べてもらいましたが、HPなどに水牛レースのスタート時間はどこにも書かれていないとのこと。
主催者側も何時から始められるか分からないからだと思います。
とてものんびりしています。せっかちなわたしには・・・
準備
開始時刻と言われていた午前7時の様子です。
「あれ、人が少ないな・・・」と思ったのですが、それもその筈、実際に行列がこの前を通ったのは、2時間後でした。
と言うことは、今いる人はわたしと同じ、市外から来た人か?
と思い同僚のタイ人に聞くと、「少しでも早く来れば、いい場所が確保できると思っている人たち」とのこと。
しかし、実際は思い通りにならないのは、よくある話。あとで写真をご覧に入れます。
お坊さんへ寄進するものは、花束と伝統的お供物であるカオトムハーン。これ以外にも、ジュースやお菓子をたくさん寄進します。
カオはご飯、トムは煮る、ハーンは尻尾です。ちょっと写真では見にくいですが、ご飯を包んでいる葉っぱが尻尾の様に長く、そこを持てば人混みの中でもお坊さんに寄進しやすいからだそうです。
カオトムハーンの中身はこんな感じです。ココナッツミルクを使ってもち米、バナナ、黒豆を一緒に煮たものです。
形は違いますが、味はカオラームに近いと思います。
花束にはお約束のお札を差します。お札を挟むストローは、あちこちで配っています。
だんだん人が増えて来ました。中には伝統な衣装や、よそ行きの正装している人もちらほら。
行列通過
いよいよ先遣隊の到着です。手には例のお札挟みが・・・
人はどんどん増え、しかも先に場所を確保していた人の横はもちろん、その前にお供物を置きます。どんどん道路の方へ出っ張っていきますが、誰も文句をいう人や、規制する人はいません。
続いてお稚児さんの到着です。
タイ人に聞くと、タイでは「お稚児さん」の様な言葉はないそうです。
年齢の順に並んでいます。
彼女らが投げているのは、ダーオルアン(マリーゴールド)の花びらだそうです。
花びら隊の大トリは、この女性です。
何枚も写真を撮ったのですが、大混雑・大混乱で、ほとんどの写真に前のおばさんの頭が写ってしまいました。
彼女が手に持っているプラカードには、
タークバートテーウォローハナ
ワットプライソン(お寺の名前)
と書いてあるそうです。
てっきり「ミス・プルアックデーン」とか何かかな、と思いましたが、違いました。
行列は続きます。
タイの伝統衣装です。
続いて仏像です。口のまわりに金箔を貼り付ける意味は不明ですが、タイでよく見かける光景です。
同僚がわたしに「お坊さんに近づくときは、靴を脱いでください。」と言いました。
ほとんどの人も同様に、履物を脱いでいます。
お坊さんの到着です。
お坊さん達は、お稚児さんとは逆に、年上の人から順に来ました。
この人たちは、この期間だけ出家休暇をとって出家した修行僧の様です。
お寺に住み込んでお坊さんのお世話をする子供(デェックワット)が最後で、その後は仮装行列に切り替わった様です。
この人はお坊さんじゃないと思います。正義の味方にはかわりませんが・・・
これはなんなのか、わたしには分かりません。バンセンの地獄寺で似た様なものを見たことがあります。タイ人はタイのオバケ(ピープレット)だ、と言います。
このトラックが最後です。辺りを見ると、あれだけ居た人だかりがきれいに消えています。
人が去った後を、日本では絶対に見ることがない小鳥売りのおじさんが大声を出していましたが、買う人は誰もいませんでした。
おわりに
オークパンサー(出安居)と言う単語は、ガイドブックやネットで見たことはありました。
しかし、その意味も、出安居については、読み方も知りませんでした。
キッカケは「水牛レースが見たい!」でしたが、今回は残念ながらそれは叶いませんでした。
しかし、今回タイの仏教行事に参加して、形は違うけど、昔の日本もタイと同じ様に、お寺やお坊さんとの関係は、今よりずっと強かったんだろうな、と思いました。
またチャンスがあったらレポートします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。