こんにちは、傳兵衛です。
タイでは、新型コロナウイルス感染が1日あたり2万人を超えました。
ワクチンの取り合いで、外国人である私達には、なかなか回ってきませんでした。
しかし、今回アストラゼネカ製のワクチンを接種するチャンスがありました。
翌日以降は、案の定、副反応がありました。
今回接種した駐在員5名の、その様子をお伝えします。
目次
はじめに
わたしは医療関係者でも、医療に関するバックグラウンドがあるわけではありません。
単純に、ワクチンを接種した翌日以降の様子をお伝えするものです。
医学的なアドバイスをする訳ではありません。
ワクチンの接種は、タイ・チョンブリ県にある病院で受けました。
ニュースによると、生理食塩水を使った、ワクチン詐欺もあるそうです。
しっかりした病院での接種をお勧めします。
また、ファイザーやモデルナのワクチンが、一般人や外国人に回って来るのは、10月以降と言われています。
今回は、そこまで待てないので、少し不安もありましたが、アストラゼネカ製のワクチンを接種することにしました。
副反応
今回は我が社の駐在員5名が、接種を受けました。
一人ずつ、副反応の様子をレポートします。
接種日を0日(当日)とし、翌日から1日目、2日目と数えることにします。
Aさん(37歳、男性)の場合
・0日目22時頃に、熱がある様に感じて測ると37.5℃。
・1日目朝も37.7℃で、会社を休むことにした。
その後、体温は38.3℃まで上昇、解熱鎮痛薬「イブ」を飲む。
体の節々が痛い。
・2日目朝は、37.5℃に下がったが、もう1日会社を休むことにした。
・腕の痛み(注射跡)は徐々に良化したが、接種後5日目まで続いた。
Bさん(41歳、男性)の場合
・0日目18時頃には、接種した人間の中で、最速で体温が37.2℃まで上がる。
・0日目21時頃には、体温は38.5℃まで上昇。
・0日目24時頃には、体温は39℃まで上昇した。悪寒もあり、風邪薬「パブロン」を飲む。
・1日目朝は37.0℃に下がったが、会社を休むことにした。
頭痛が続くので、「パブロン」を継続して飲んだ。
・2日目朝は平熱に戻ったので、出社した。
・腕の痛み(注射跡)は徐々に良化したが、接種後5日目まで続いた。
Cさん(51歳、男性)の場合
・0日目は、全く変化がないので、日常通りビールで晩酌をする。
・1日目も、副反応は感じられないので、通常の筋トレメニュー縄跳び千回を実施する。
・腕の痛み(注射跡)は、針を刺した時だけで、以後は全く感じず。
・「本当にワクチンだったのか?」と同僚から言われている(笑)
Dさん(54歳、男性)の場合
・当日は特に副反応を自覚することはなかった。
・1日目は、倦怠感を感じるが、会社を休む程ではないと思い、出社した。
・腕の痛み(注射跡)は徐々に良化したが、接種後3日目まで続いた。
わたし(63歳、男性)の場合
・0日目は、特に副反応を自覚することはなかった。夜になり若干の倦怠感あり。
・1日目朝、倦怠感があり、会社を休もうか、と思ったが、当日は日本とのTV会議の日のため、熱がなかったので出社した。
・1日目夕、倦怠感が強くなり、腕の痛み(注射跡)が気になり始めた。
・2日目朝、しっかり体温を測らず、そのまま出社した。
・2日目午後、倦怠感、腕の痛み、熱っぽい感じがしたので、解熱剤をタイ人同僚に購入してもらい、この日は1時間早退した。
・2日目夜、体温を測ると、最高で38.5℃になったが、解熱剤を飲めば熱はストンと下がり、特に苦しくない。
ただ、久し振りの38℃超えに、ちょっと戸惑う。汗をかき、喉が乾く。
・2日目深夜、腕の痛みで何度も目が覚めてしまう。これが一番辛い。
・3日目は日曜日で会社は休み、副反応は2日目とほぼ同じ。
特に腕の痛みは、50肩が再発した様で、服を着るにも影響が出る。夜は目が覚める。
腕も薄っすらだが赤く腫れ、熱を持っている。キッチンペーパーを水に浸し、腕に巻き付け、冷やす。
・4日目朝、だいぶ気分は良化した。腕の痛みを除けば、ほぼ接種前と同じレベルまで回復。
ただ、腕の痛みは相変わらずで、朝のラジオ体操は十分に出来ない。
・5日目、腕の痛みは徐々に良化して来た。倦怠感はなく、熱は平熱に戻る。
・6日目、ほぼ接種前の体に戻ったが、まだ腕には違和感が残っている。
副反応の傾向
年齢が若い人の方が、副反応の発症が早い様です。
今回ワクチンを接種した駐在員の内、若手2名が発熱を理由に翌日会社を休みました。
一人は6時間後に、微熱37.2℃(平熱36.5℃)と悪寒を感じたそうです。
9時間後に、熱が38.5℃まで上昇しました。
ただこの人は1日で平熱に戻りました。
発症が早いと、治りも早いのでしょうか?
もう一人も、翌朝に発熱し、37.7℃まで上昇しました。
この人は1日目、2日目の2日間、お休みしました。(3日目は日曜日)
50歳以上の2名は、軽症か無症状でした。
しかし、最年長のわたしは副反応の発症は遅かったものの、発症後は38℃以上の発熱もあり、30歳台の同僚と変わりませんでした。
無症状の人以外で共通の副反応は、腕の痛み(注射跡)です。
特にわたしは、50肩の時の様に、服を着る・脱ぐ際にも影響が出ました。
更に、夜寝ていても目がさめる位、辛いものでした。
副反応の症状をまとめると、下記の通りです。
注射した部位の痛み
筋肉痛
倦怠感
頭痛
発熱や悪寒
腰痛
関節痛
参考までに、厚生労働省の副反応に関するホームページのリンクを紹介します。リンクはこちら。
接種前に準備するもの
副反応は、急に発症するので、ワクチン接種前に次のモノを準備することをお勧めします。
特に単身赴任の人は、接種前の購入をお勧めします。
解熱剤
タイ人同僚が言うには、「Paracetamol という薬を飲んでください。」というアドバイスです。
パラセタモール(アセトアミノフェン)系の解熱鎮痛剤のことです。
病院の看護師さんにも言われました。
日本でも販売されているタイレノールなどがこれに当たります。
(写真:タイレノール)
わたしにタイ人同僚が買って来てくれたのは、これです。
どちらも、体重で飲む量が決まります。
体重34キロ以上50キロ未満 1錠
体重50キロ以上67キロ未満 1.5錠 1日5回まで
体重67キロ以上 2錠 1日4回まで
いずれの場合も、4時間以上の間隔をあけること。
日本の場合は、次の様な同様の薬が入手可能です。
熱さまシート
発熱、頭痛にも有効でしょうが、わたしが欲しかったのは、接種跡の筋肉痛を癒やす(冷やす)ために使いたかった「熱さまシート」です。
今回の副反応で、一番辛かったのが、腕の筋肉痛(注射跡)です。
夜も眠れず、少しですが腫れ上がり、熱を持っていました。
仕方ないので、キッチンペーパーを水に浸し、腕に巻き付け、冷やしたのは、前述の通りです。
飲み物
熱が出た時に何を飲むか、皆さんそれぞれだと思います。
ミネラルウォーターだけでもいいでしょうが、ポカリスエットなど、いつも発熱時に飲むものが決まっていれば、事前に購入する事をお勧めします。
接種日を決める際の注意点
やはり、程度の大小はあっても、注意すべき点は、ワクチン接種の翌日以降に副反応があるということです。
場合によっては、会社を休まなくてはいけません。
もし、駐在員が一度に接種を受けると、翌日何人もの駐在員が一度に休暇をとることになります。
一般的に接種後1〜2日間に渡って、副反応が出るようです。
一緒に接種に行く人の人選や、接種の間隔を考慮して、大きな穴が開かない様な接種日を決める必要があると思います。
おわりに
アストラゼネカ製ワクチンは、他のワクチンに比べ、接種後の副反応が強い、辛い、というネットの書き込みも見ます。
もちろん1人の人が、アストラゼネカ製ワクチンと、他のワクチンを打ち比べた訳ではないでしょう。
しかし、今回は5名の内、4名がはっきりとした副反応が出ていて、2名が接種翌日は会社をお休みしています。
十分な準備で、接種を迎え、自分にも、同僚にも、与える影響を最小限にしたいものです。
この情報がみなさんのお役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。