こんにちは、傳兵衛です。
ガイドブックの観光スポット紹介記事を読んでわざわざ足を伸ばしたのに、行ってみると「なにこれ?!」というのも少なくありません。
ガイドブックはページを稼ぎ、紙面を埋めないといけません。一番いいアングルの写真をプロのカメラマンが撮影して、少し大袈裟な記事もあります。
今回は、何度か日本からのお客さんを連れて行った経験から、アユタヤー遺跡の3ヶ所だけ回れば十分満足、という観光スポットを紹介します。
さらにプラスワンとして、遺跡とは逆に、現在も王族の別荘として使われている美しい施設も紹介します。
目次
はじめに
ロケーションとアクセス
アユタヤーは、バンコクから北へ約80km。バスで1時間30分から2時間の所に位置し、かつて栄えたアユタヤー王朝の都で、その遺跡群で有名な場所です。現在残る遺跡群は、アユタヤ歴史公園として整備され、1991年にユネスコの世界遺産に登録されました。
バンコクからも近く、タクシーの利用も可能で、日帰り観光が出来ることから、多くの観光客が訪れます。
遺跡を回っていると、日本語ガイド付きの小規模ツアーの一行をよく見かけます。
日本語でガイドしてくれれば、アユタヤーの歴史も勉強することが出来、遺跡を更に興味深く観ることが出来ます。写真の撮影スポットのアドバイスや、グループ写真の撮影などもお願い出来ますね。
「シニア向け、欲張らないタイ観光!」でも書きましたが、無理は禁物です。
ビジターセンターのバウチャーには、9ヶ所の遺跡や寺院が紹介されています。
わたしは下見で7ヶ所を回りましたがが、はっきり言って、これからお話しする3ヶ所で十分です。
そういう意味では、融通がきく個人ツアーやタクシーのチャーターがいいかも知れません。
アユタヤーの歴史
アユタヤーに限ったことではありませんが、遺跡を観光するときは、歴史を勉強しておいたほうがいいでしょう。
この王朝はいつ頃栄え、建物はどんな特徴があり、どうして滅亡したのか、その程度の下調べがあると遺跡を見ていても、色々興味が湧いてきます。
簡単なアユタヤーの歴史を「地球の歩き方 2019〜20 タイ」から引用させてもらいました。
1351年から417年に渡り、35代の王がこの地でアユタヤー王朝の歴史を築いた。17世紀には遠くペルシヤやヨーロッパ諸国とも外交関係を結び、「ロンドンのように見事」と称えられたほどの国際都市。しかし、たび重なるビルマとの戦いを経て、1767年にアユタヤーは陥落する。ビルマ軍の手によって建物の多くは徹底的に破壊された。顔のない仏像、途中から崩れ落ちているチェーディー(仏塔)、土台だけが残された寺院・・・。アユタヤーの遺跡は、今も静かに時を止めたままだ。
アユタヤー観光スポット
それでは、いよいよ見ておくべき観光スポットを紹介していきます。
回る順番もこの順番がいいと思います。
しかも、少しでも涼しく、少しでも混雑を避ける意味で、なるべく早く回り始めることをお勧めします。ほとんどの遺跡・寺院は朝8時から見学可能です。
バンコクの寺院とはまた違った雰囲気を、お楽しみください。
尚、公開時間や入場料・拝観料は2019年のも、また時期により変更される可能性があります。
ワット・ヤイ・チャイ・モンコン
所要時間30分から40分
公開時間:毎日8:00-17:00 料金:20B
1357年に初代王ウートーンが建てたと言われている寺院です。特に象徴的なのは、高さ72mの仏塔でアユタヤー最大級です。
ワット・ポーの大寝釈迦仏に比べれば小さなものですが、間近で寝釈迦仏が見れます。
仏塔は階段を上がって、上部に入れます。中には、コインを落として下のカメに入れる井戸の様なものがあるので、早速チャレンジします。
ケッチって1バーツコインを投げると軽いせいか真っ直ぐ狙った所に落ちていかず、的を外します。ここは奮発して、10バーツコインで挑戦しましょう。願いが叶うそうです。
仏塔の上部には回廊があり、ぐるりと仏塔の周りを回ることが出来ます。
高い位置から、これから始まるアユタヤー観光に期待します。
ワット・マハータート
所要時間40分から50分
公開時間:毎日8:00-18:00 料金:50B
ここは、皆さんもガイドブックなどで見たことがある「木の根に取り込まれた仏像の頭部」が有名です。
人によっては、恐いと感じる人もいますが、アユタヤー観光の定番スポットなので、外す訳にはいきません。
写真撮影は可能ですが、仏像の近くにはガードマンがいて、仏像に近づいて写真を撮ろうとすると注意されます。
よく見ていると、仏像が目線から下になるアングルで写真を撮っていても注意されるみたいです。
この寺院は、ビルマ軍による破壊で、頭部を落とされた仏像がたくさんあります。
観光客の中には、仏像の後ろに回り、自分の顔を出して写真撮影する人もいるらしく、注意書きがあちこちにあります。
注意書き
・仏塔に登らないでください。
・頭のない仏像の上に、自分の顔を置いて写真を撮る様なことをしないでください。
・プラーン(仏塔)に登らないでください。
・仏像の台に登らないでください。
・壁に登らないでください。
わざわざ日本語で書かれているのを見て、複雑な心境になります。
ここは緑の木陰もあり、多くの人が散策しています。
ワット・プラ・シー・サンペット
所要時間30分から40分
公開時間:毎日7:00-18:00 料金:50B
アユタヤー王朝の王室守護寺院として建てられましたが、ここもビルマ軍に破壊されたそうです。
入口近くには、ユネスコ世界遺産を表すパネルがありました。
ここも3基の仏塔を見るに拝観料が必要で、入口でチェックしています。
ここまで来ると少し疲れも出てきて、仏塔の写真を撮って引き返すだけでした。
駐車場からこの仏塔に行くまでの間に、お土産屋さんがズラッと並んでいるので、買い物をするのもいいかも知れません。
バンパイン宮殿
所要時間??分 時間切れで全て見ることが出来ませんでした。
公開時間:毎日8:00-16:00 料金:100B
アユタヤーの南20kmにあるアユタヤー王朝26代プラサート・トン王によって建てられた夏の離宮(避暑地)です。
現在も王族の別荘で、迎賓館としても使用されているので、手入れの行き届いた、とても綺麗な施設です。
もし時間が許すなら、また興味があるなら訪れるのもお勧めです。
ただ、広いのと暑さ対策で、電動カートを借りた方がいいと思います。
また、王族関連施設なので、短パン等の肌を露出した服装は禁止です。
まとめ
今回は、私が日本からのお客さんを観光案内する前に下見した中から、シニア向けに厳選した3ヶ所の遺跡・寺院を紹介しました。
他の遺跡・寺院は規模が小さかったり、観光というよりタイ人のお祈りの場であったりしました。
今回紹介した3ヶ所を周り、早目にバンコクに戻ってゆっくりすることをお勧めします。
紹介した遺跡・寺院
・ワット・ヤイ・チャイ・モンコン(Wat Yai Chai Mongkon)
・ワット・マハータート(Wat Mahathat)
・ワット・プラ・シー・サンペット(Wat Phra Sri Sanphet)
欲張らず、余裕をもったタイ観光旅行の参考になれば幸いです。