こんにちは、傳兵衛です。
1970年代後半、空前のBCLブームがありました。私もそのブーム到来の少し前、短波放送受信に夢中になっていました。当ブログをご覧の皆さんの中にも、経験者が多いのではと思います。もう一度、短波放送の受信を再開して見ませんか。
今回は、現在のBCL事情を紹介し、ベリカード入手までの手順を紹介します。
目次
モチベーションを高める
歳を重ねると腰も重くなり、なかなか第一歩が踏み出せません。そこで、若かったあの頃を思い出し、もう一度やってみよう! と思うことが第一歩だと思います。
私の想い出は、手に汗を握りチューニングダイヤルを調整し、雑音の中から狙った放送局のアナウスが聞こえた時の感動は、このブログを書いていても蘇ります。特に何日も受信できなかった、南米アルゼンチンの「アルゼンチン海外向け放送」(Radiodifusion Argentina al Exterior / 略称RAE)が受信できた時は、飛び上がるほど興奮しました。
そして、すぐ受信報告書を航空郵便で出しました。なかなか返信がなく、諦めていたある日、学校から帰って郵便受けを開けると、なんとRAEからベリカードが入っていました。再び飛び上がったのは言うまでもありありません。
皆さんは、どんな想い出があるでしょうか?中高生時代に比べれば、時間も、懐具合も余裕があるはず。さあ、あの感動をもう一度味わいましょう。
BCLに必要なもの
短波ラジオ
BCLブームの時は、ソニーのスカイセンサーやパナソニックのクーガーなどが一世を風靡しました。今もこれらのラジオの中古品が、アマゾンや楽天市場で売られています。
しかし、日本メーカー製の新品BCL短波ラジオは全滅したようです。それに代わって現在の主流は、いわゆる「中華ラジオ」と呼ばれている中国製ラジオです。
中国製で大丈夫か?と思われる人も居るかもしれませんが、雑誌やムック本によれば、ソニー製旧型ラジオと同等か、それ以上という高い評価の製品もあるようです。
もちろんこの中華ラジオもAmazonや楽天市場で簡単に購入できます。
ちなみに最近では、インターネットで放送を聞くことができますが、「雑音の中で手に汗を握る・・・」とは少し違うので、今回は割愛します。
放送局の情報
短波放送局のほとんどは、国内TV放送や中波放送と違い、24時間放送はしていません。
また、季節によって周波数や放送時間が変更されたりします。昔は、インターネットなどなかったので、「初歩のラジオ」など雑誌のBCLコーナーに頼るしかありませんでした。
今は各放送局がホームページを持っているので、そこから情報が得られます。
また、BCLのバイブルと言われている、World Radio TV Handbook(洋書)には世界中の放送局の情報が載っています。この本もAmazonや楽天市場などオンラインショップから購入できます。
どの放送局を聞くか?
初心者はハードルを下げ、経験者もカンを取り戻すために、信号が強くて良く聞こえる、海外放送局の日本語放送をお勧めします。
海外日本語放送局(短波放送)一覧
・中国国際放送(北京放送)/China Radio International
・台湾国際放送/Radio Taiwan International
・韓国国際放送(ラジオ韓国)/ KBS World Radio
・ラジオタイランド/Radio Thailand World Service
・ベトナムの声/Radio The Voice of Vietnam
・インドネシアの声/The Voice of Indonesia
・HCJB (Reach Beyond)日本語放送(オーストラリア送信所)
・RAE(Radiodifusion Argentina al Exterior)(米国マイアミ送信所)
・PAB (PAN AMERICAN BROADCASTING) 日本語放送(ウズベキスタン送信所)
多くの愛好家が日本語放送のスケジュールや周波数を紹介しています。しかし中には古い情報も多くあります。Googleなどで検索したら、更新日を確認してください。
受信報告書を作成する
受信したら、サンプルを参考に受信報告書を作成し、放送局に報告します。
それは、ベリカード(Verification Card)を発行してもらうためです。ベリカードは、狙った放送局を確かに受信した、という証になります。
このベリカードを収集するのも、BCLの楽しみの1つです。
さあ、受信報告書が作成できたら、むかし懐かしいエアメールで、放送局に送りましょう。
あとは放送局からベリカードが届くのを待ちます。ワクワクしながら郵便受けを覗く毎日が続きます。
Radio Australia(ABC International)のように、昔は人気を博した放送局も、現在は短波放送を中止してしまいました。この様な放送局が今後も増えてくることが予想されます。
BCLが楽しめるのは今のうちかもだけかも知れません。